はじめての方へ
ごあいさつ
「きもの」というものは、日本の伝統文化すべての要であります。例えばお茶の作法をいたす場合であっても、香道で香りのお勉強をする場合でも、花を生ける場合でも、日本舞踊を始める場合でも、果ては柔道や空手などの武道に至るまで、みな日本の和の衣裳を身に付けて行うわけですが、この衣装が乱れていたら始まりませんし、きちんと衣装を着付けた上で態度や物腰、振舞いなどが大切とされています。
オリンピック種目である柔道は、昨今では大分形が崩れ、本来の柔道の精神がなくなってきたのではと言われていますが、それでも「礼に始まって、礼に終わる」と礼が重んじられており、試合中であっても衣装が乱れた場合は、審判の判断により試合を中断して、身なりを整えるよう指導が入ります。踊りも帯が斜めになっていたり、ましてや踊っている最中に解けてしまったりしたら、全てが台無しになります。お茶も同様です。雅な振舞いをし、また精神的にも高尚な趣味で醸し出す仕草や風情も大切ですが、仕草の前に衣装が整っていなければ成り立ちません。
装道は衣装を身に付けるということだけではなく、振舞いや振舞い方に至るまで、どうしてその振る舞いをするのか、そう振る舞うことにより、その結果どのような余韻や風情を示すことができるのか、またそれは何故かということを学ぶことができます。そして振舞いを通じて、できれば自然な形で、振舞いを通じ周囲の人に素晴らしい風情や優しい感性、美しい所作として表現することができるようになります。
何のためにそうするのか。というその気持ちが大切なのです。
身だしなみというのは自己の美しさの表現ではなく、周囲の人達のために、心の清々しさや優しさを感応していくためのものです。周囲の人達に優しく尽くし、心根を安らかに柔らかくしてあげる、そのために自分は何が出来るのかということを、衣装を通して、また振舞いを通して学ぶことができるのが「装道」です。
- 装道礼法きもの学院 学院長 佐々木ベジ
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